高専という学校とは?

高専は、中学卒業後に高等学校に進学せずに入学するエンジニア育成系の高等教育機関です。

5年間の専門教育が受けれる学校で、個人的に感じているのは、大学の工学部卒程度のエンジニアとしての実力が身につく学校だと思っています。

工学実験の時間数が、大学の工学部に比べて圧倒的に多いので、かなり即戦力になる人材が育成されています。

ただ、19年間、高専の教員をやって思いましたが、とにかくブラックな学校です。学生の睡眠時間のアンケートを担任の時に度々取りましたが、5,6時間しか寝ていない学生が殆どという学校です。実験レポートが大変すぎて、寝る暇が無いんでしょう。また、教授陣もかなりスパルタな人が多く、非常に厳しい。サボると簡単に留年するし、独特の雰囲気がある学校なので、個人的にはオススメしません。

就職がすごく良いことを、オープンキャンパス等で、宣伝しています。実際、就職は不景気も関係なく滅茶苦茶に良いです。しかし、給与が低いんです。多くの会社が未だに学歴で初任給を決めています。高専は短大卒と同じ準学士という学歴になるので、短大卒と同じ初任給になります。エンジニアとしての実力では、結構、大卒に勝ってしまうので、不満を持つ卒業生も多いのが現状です。

あと、社会的な認知度が非常に低いため、結婚等のライフイベントで苦労します。これもオススメしないポイントです。

別のブログの記事で書こうと思いますが、高専教員の子供は、殆ど高専に入学しません。高専という学校を高専教員は良く分かっているので、自分の子供には勧めないのです。高専があまり良くない学校であることを示す証拠に、これほど、分かりやすい証拠は無いと思います。

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